Help TRMM へ頂いた声


Last modified: Mon Jul 5 23:05:32 JST 2004

Help TRMM へ頂いた御意見の中で, このページでの公開を許可して頂いたもののみを掲載いたします。
貴重なご意見をありがとうございます。

Dear Mr. O'Keefe and Mr. Yamanouchi,

I am really sorry for a sudden discontinuation of TRMM, without open discussions. It is an indispensable source of information upon three-dimensional structure of tropical convective systems. I am afraid of delay in advances of tropical meteorology and of negative impacts on monitoring, prediction and mitigation of disasters due to tropical storms. I would like to ask extension of TRMM until next generation GPM satellites are in operation. I agree with the opinion made by Japanese TRMM Science team leader Dr. Nakazawa. I would be happy if you reconsidered your decisions.


TRMMの成果は、当初計画していたものを大きく超えていると感じています。
科学目的であったこの衛星が実際の現業の気象予報に使われていることが その象徴です。
現在計画されているGPMとのギャップの時間的ギャップのない継続観測が このような気象予報の更なる発展、社会貢献につながると思います。
目先の問題にとらわれることなく10年後、20年後を考えたときに、 後悔のない衛星運用を望みます。

高橋 暢宏 情報通信研究機構 


自分は現在、 琉球大学大学院理工学研究科物質地球科学専攻の博士課程前期 (修士課程)の1年生です。
専門は雷で、台風循環場の雷を研究しています。
TRMMはLIS(雷観測装置)を装備していて自分の研究のとっては なくてはならない非常に貴重なデータを提供してくれています。
TRMMの存続を心より願います。

中野藤之 気象予報士・ 琉球大学大学院理工学研究科物質地球科学専攻博士課程前期(修士課程)1年生


熱帯降雨観測衛星(TRMM)の延命措置をお願い致したく存じます.

JAXAの一部の前身であるNASDAも共同開発に関わった, 現在,世界最速の汎用スーパーコンピュータである地球シミュレータを用いて, 我々のグループを含む多くのグループが, 世界に先駆けての超高解像度大気循環シミュレーションを行っております. 超高解像度大気モデルの開発はまだ発展途上であり, 観測との比較を行いながら洗練する必要があります. とくに,最も困難な課題の一つは,降雨を含む湿潤過程のモデリングです. TRMMは,天気予報や気候研究大気モデルの高精度化に非常に有用なデータを 提供してくれる貴重な観測衛星です. すでに6年間以上のデータがありますが,とくに気候モデルの改良のためには, 気候変動の再現性が不可欠であり,少しでも長いデータが必要となります.

数値シミュレーション研究は,いまや観測研究と理論研究とともに, 気象学,気候力学を推進する手法の三大柱の一つとなっております. そして,その三つの手法はお互いに相補的であり,どれが欠けても, 気象・気候システムのより良い理解を得ることが困難となります. 観測研究におけるTRMMの重要性は非常に大きなものであり, その存続は,今後の気象学,気候力学の発展のために 書かせないものであります.重ねてTRMMの延命措置をお願いいたします.

大淵 済 (独)海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター 計算地球科学研究プログラム 大気・海洋シミュレーション研究グループ グループリーダー


自分は領域数値モデルでのシミュレーションをしています。
現在までに取得されたデータを使用させて頂いていますが、 領域数値モデルと比較、対応させて使用できる広範囲な降水量データは いままで他に存在しない、かけがえの無い財産です。
今後の気象学の発展のためにも是非出来る限りの運用延長をしていただければと 思います。

原 政之 筑波大学 博士課程 生命環境科学研究科 地球環境科学専攻


ちょうど慶応大で宇宙からのリモートセンシングの講義をする前の日の 新聞で知って驚きました。
衛星を使ったリモートセンシングとしてはかなり高いレベルで成功した プロジェクトであり、 対象も降雨というダイナミックな自然現象であることからいろいろな 技術/研究側面があって、 大学院の学生に宇宙からのリモートセンシングを紹介する際に 重宝しておりました。 軌道高度を上げて寿命を延したり、次のGPMへの発展等、話題が豊富で 発展性がよく見えるプロジェクトでしたが、 いきなり終了となると宇宙からのリ モートセンシングに対する魅力が 若い人たちにとって半減してしまうのではないかと危惧しています。

佐藤明雄 東京工科大学コンピュータサイエンス学部


正に今、気候モデル研究においてTRMMの検証利用を進めています。
TRMMの延命に賛同します。是非TRMMの継続運用を!
一気象予報士の立場から、また、地球観測利用推進に民間の立場から 関わってきた身として、 TRMMのように研究および実利用の両面からの期待が大きく、 また数多くの成果を上げてきた地球観測衛星を、 宇宙機関の独自の判断のみで、このように簡単に運用停止してしまうのは、 いささか軽率に思えてなりません。
もちろん、NASAとJAXAの間で、運用停止に到るまでには双方が 納得するための、粘り強い交渉が繰り返されたこととは推測いたしますが、 今回のような、ユーザ軽視とも取れる行動は、 今後の宇宙開発・地球観測に対する国民レベルでの理解と支持を得る上で、 大きな障壁となるのではないかと恐れています。
ただでさえ「宇宙開発の意義」が問われる昨今において、 今後、宇宙開発・地球観測に対する国民レベルの理解を獲得し、 さらなる研究開発推進を志向するならば、NASAの発表ではなく、 JAXAの責任において、納得の行く説明を求めたいと思います。

佐藤 暢 株式会社 技術経営創研


私は現在,米国Duke大学に滞在しています.
こちらに来て,日本のみならず,地球環境研究を世界でリードする 米国でもTRMMの観測結果が高く評価され, 気候研究に広く利用されているのを知りました.

周知のように,降水量分布の観測は地球環境や気候変動の研究に 欠かすことのできない最も重要な要素の一つです.
TRMM搭載の降雨レーダー(PR)は,降水量の3次元的な分布を詳細に 観測できるという特徴を持っており, これによってこれまで雲量や雲頂高度などの間接的な要素から 推定しなければならなかった海上の降雨量分布データが得られるようになりました.
また,TRMMによる空間分解能の高い降水量分布データを, 静止衛星など時間分解能の高い他の衛星データと組合わせることにより, 4次元的に詳細な降水量データを構築する試みも進められています.
このようなデータが長期間にわたって得られれば, 地球環境や気候変動の解明に大きく貢献するものとなります.

TRMMの観測システムは,数多い地球環境観測衛星の中でも際だって成果を 上げているものであり,技術的には寿命を残しながら運用を停止することは, 確実に上げられる成果を放棄することと同様であり,極めて遺憾です.
TRMMの継続運用を切に要望いたします.


TRMMの延命に強く賛同します。
TRMMの観測データは,熱帯の降雨を通した地球規模の大気循環過程の 研究のみでなく,低緯度・高緯度双方の影響を受けてまとまった量でかつ, 降水の形態としてはバラエティに富む亜熱帯前線帯(梅雨前線など) 付近での降水と気候の研究にも大変重要な意味を持ちます。 特に,今後の地球温暖化などの影響で地域規模の気候・水循環にどのような 影響が出てくるのかを予測するためにも,特に亜熱帯前線帯の振る舞いに 様々な変調の見られる2000年代のデータを(降水の「質」も含め), 寿命の許す限り取得し続けることが急務です。

加藤内藏進 岡山大学教育学部理科教室 環境科学(気象学)研究室 助教授 


TRMMは降水のみならず海洋上の海面水温,海上風速,雲水量を 雲などの阻害を受けずに観測できる点で非常に有効な観測手段となっていて, これまでの船舶観測では見いだされなかった海洋と大気の相互作用が 明らかになってきている. ADEOSが結局運用できていないこともあり, 実質上継続観測が行われている数少ない観測衛星である. 新たな観測衛星のために膨大な予算を使用するより, すでに運用状態にあるTRMMを継続させた方が効率がよいのではないだろうか.
地球環境のモニタリングは継続させることに大きな意味がある. 観測はいまこのとき計測しなければ永久に観測事実は失われる. 将来のより良いセンサーは将来の観測しかできない.
以上の理由により,TRMM延命嘆願書に賛同します.

谷本陽一 北海道大学大学院地球環境科学研究科大気海洋環境科学専攻


TRMM衛星がこれまでに果たしてきた役割は、私が改めて言うまでもなく、 多大なものがあると考えています。 私は雷の専門家ですが、TRMM衛星のLISで得られたデータは、 まさに、世界を驚愕させるものだと考えます。
衛星が観測に耐える限り、運用を継続する必要があると考えます。 予算の都合により運用を打ち切ることに対し断固反対し、 衛星の存続を嘆願いたします。
TRMMの立体降水分布は教育現場でも驚きを持って迎えられました。
現象を可視化するのにとても適したデータです。
教育現場では、リアルタイムデータが最も教育効果が上がるとの調査結果が あります。
今後ともリアルタイムデータを教室に提供いただければ幸いです。
TRMMによる観測は全球規模の高解像度大気海洋シミュレーションにおいても貴重 なデータです。
地上観測点のない熱帯海洋域においては衛星による定期的定量的な観測が シミュレーション結果と唯一比較できるデータです。
特に降水分布は全球規模のエネルギー・水循環を決める重要な要素であり、 気候変動をシミュレーションする上でもその影響は多大であります。
よってTRMMによる長期観測が今後とも必要であると考え、 TRMM延命の嘆願に賛同いたします。

吉田 聡 独立行政法人 海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター 計算地球科学研究領域


TRMMによる降雨分布の把握は海洋環境及び大気を主な研究分野としている 者にとって有用な情報であり、現状ではTRMM以外には代替が無い状態です。 TRMMの延命がなされることを強く期待しております。
TRMMサイエンスチームの方々、がんばってください。

芳沢 聡 佐賀大学海洋エネルギー研究センター


TRMMは実に多くの利益をもたらす衛星です。その観測データは長期間運用される ことによって、様々な新しい付加価値を帯びてきています。

5年、6年とデータを積算することによって得られた恩恵は、例えば、 降水活動の主な変動要素である日周変化を細かく知ることができるように なったことが挙げられます。 6年積算したデータから得られた結果は、データ量の少ない3年では誤差が大きく 認識が困難なものです。 こうした正しい日周変化の評価が進むことにより、 実際の雨の時間変化を把握することができ、 その地に降る総降雨量や降雨特性を定量的に表現することができるように なってきたことは非常に大きな成果です。 何十年も全球の降水分布状況を把握する試みは行われてきましたが、 TRMMのインパクトは、ここ数年の急激な降水学の発展に如実に現れています。

後2年以上運用が続くと、特に中緯度において時刻ごとの観測回数の偏りが 大幅に軽減される見込みがあります。 TRMMの観測範囲の端に位置する日本域ではこの偏りが問題でしたが、 今後、日本域の降水特性の解析が増加する可能性があり、 降水の種類や立体分布を表現できる有用なデータがいっそう信頼性を増して 得られることになります。 また広域長期に渡る降水のモニタリングという点でもTRMMの有用性は 数多く確認されています。 今年4月には今までどの衛星でも観測されたことのなかった南大西洋の サイクロンがTRMMによって捉えられました。 また数年に一度のエルニーニョ時における降水活動の全球的な解析をするためには 他に観測手段はなく、継続的な運用が強く望まれています。

PRを通して、日本の国際的に果たしている重要な役割は、 質の良いセンサーの供給のみではなく、科学的な面でも力強い貢献をしています。 これは、開発から応用まで幅広く含んだ研究者・技術者の交流が なされてきたことによります。 長期間運用が続くことによって、その土壌はさらに深まり広がって、 新たな発展につながってきました。 このような発展を基として、全球規模の短時間降水量推定という 社会的インパクトの大きいプロジェクトも現在進行中です。 TRMMの利点をさらに活用するこの計画においても、 長期に渡るPRデータの統計が重要視されています。 またさらに精度の高い降水量推定手法の開発においても、 軌道上にTRMMが運用されていることのメリットは大きなものです。 改良すべき問題に焦点を絞った地上検証を行い、 現在の観測データにフィードバックできるという状況は 将来に渡ってなかなか得られるものではありません。

TRMMがもたらす降雨データを実際に解析していると、 サンプリングの少なさが常に課題であり、 長期間データを取得することの意義は、 他にも枚挙に暇が無いほどです。 あと数年、運用が継続されることにより、インパクトの高い成果が多く 期待されます。


数値モデル(大気及び海洋)の検証にTRMMのデータを利用してきました。
観測との検証が厳しいシビア現象のモデリングを実現するには、 TRMMのような地球観測衛星によるデータは必要です。
このような貴重なデータを入手できなくなることは、研究のみならず、 科学行政、もしくは社会へ還元されうる科学情報(天気予報の高度化等) の発展に大きな支障をきたすことでしょう。よってTRMM衛星をできうる 限り延命していただきたいと考えます。

和田 章義 気象研究所台風研究部


新しい衛星を打ち上げることと比べたら、極めて少ない経費で 大変有益なTRMMの観測を継続することが出来ます。
TRMMは、日米だけでなく、熱帯・亜熱帯域に 位置する多くの国々の降水の観測に役立っています。 地上レーダーを設置できない国々にとって、TRMMの降雨観測は 今後長い間活用される貴重な情報となるものです。
わずかな個人的経験の範囲でも、ブラジルや韓国の 研究者から、TRMMへの大きな期待と賞賛の声を 聞くことができました。
日本の技術が成功させたTRMMのPR観測が、 極めて大きな国際貢献をし、 様々な国々の多数の専門家から尊敬を集めていることは 間違いありません。
衛星の寿命が続く限り、観測を続けるべきであります。

児玉安正 弘前大学地球環境学科


TRMM は貴重な降雨観測データを収集し,気象学・気候学・環境科学など 多くの分野で多大に貢献を果たしてきました. 私は, TRMM延命に賛同します.

宮原三郎 九州大学大学院理学研究院教授


マレーシアの熱帯雨林での森林大気間のエネルギー・水・二酸化炭素の 長期観測を行っています。 これらのポイントデータは得られつつありますが、 熱帯域広域にスケールアップする上で、TRMMのデータが不可欠のため、 継続を強く要請します。

谷 誠 京都大学 農学研究科 森林水文学分野


弊社では、主にサーファー向けに毎日全国の波情報をモバイル、 WEB等にて、配信させていただいております。 波情報を配信している中で、台風をはじめとした熱帯地方の情報は 必要不可欠であり、 また、サーファー以外のマリンレジャー、釣り、 ボート等のマリンレジャー愛好者はもちろん、 海の災害防止にも必要不可欠なものだと思います。 ここにTRMM衛星の延命嘆願書に賛同させていただきます。

小川和幸 株式会社サーフレジェンド 気象予報士


日本TRMMサイエンスチームより提出された「TRMM延命嘆願書」の趣旨に賛同し、 今後、技術的に可能な限りTRMM衛星による降雨観測が継続できるよう、 TRMMの延命を要請します。
現在、我々は海洋地球研究船「みらい」にてドップラーレーダーによる観測を 行っております。 慣熟訓練期間中の1998年にはTRMMの軌道に併せた同期観測を実施し、 その比較の結果、 「みらい」のドップラーレーダー側に不具合があることが確認され、 早期の対応をすることができたために本格運用前に問題解決できた 経験を有します。 このように絶対精度の高いデータを広域・長期に提供するTRMMは、 サイエンスそのものだけでなく技術的な貢献も大きく、 できる限り長期の運用を期待しています。

米山邦夫 独立行政法人海洋研究開発機構


降雨観測と同時に、TRMM TMIによる観測は海面付近の大気・海洋の状態に 関する非常に貴重なデータを長期にわたって観測してきております。 一年でも一ヶ月でもより長く観測が行われ、より多くの事象を 観測することが気候変動を理解する上での鍵となる、 大気と海洋の相互作用の実態を知る上で何よりも重要だと考え、 可能な限りのTRMM衛星による観測の継続をお願いする次第です。

野中正見 独立行政法人海洋研究開発機構 地球フロンティア研究システム


研究者(衛星ユーザー)の立場から、 リモートセンシング観測の弱点として長期間の連続観測データが少ないことは 自明に事実であり、 逆にこの点の優位性があればたとえ最新仕様の衛星ではなくとも 科学的貢献はむしろ大きいことは多くの研究者・現業利用者 (気象庁・気象会社など)の知るところです。
TRIMMは国産のセンサーとしては極めて長期間の運用がされている貴重な 衛星ですので、 予算などの厳しい状況もありますが何とか政治的決断で観測を継続すべきです。
これはGMS5の時にも感じたことですが、プロジェクトとして最新のものに拘る あまり既存の技術の科学的・社会的貢献を軽んじる傾向が感ぜられる昨今の 情勢を非常に憂慮しております。 TRMMの延命とともに四角四面な新しい技術開発ではなく実質的な 科学的貢献に必要な衛星運用が行われることを願って止みません。

本谷 研 地球フロンテイア研究システム-水循環予測研究領域


気象庁の現業メソモデルでのTRMMデータの同化は、 昨秋開始されたばかりで、その効果が実証されるのは まさにこれからです。この時点での運用停止はたいへん 残念なことです。
1997年打ち上げ以来、 熱帯地域を中心に地球規模の降雨現象を観測し続け多くの成果を挙げ、 さらに今後もその運用を継続することによりさらなる成果が期待されている TRMM衛星の運用がまもなく打ち切られようとしていることは、 学術面と実用面の両面において大変残念なことと考えます。 TRMMは、その優れた観測機能故に、所期の地球環境観測への多大な寄与 のみならず電波科学等の面でも有用なデータを提供するなど、 その利用がますます深化し広がりつつある衛星ミッションであり、 その運用がハードウエア的に可能な限りなされることが望ましいと考えます。 TRMM運用延命嘆願に賛同する次第です。何卒ご配慮をお願いいたします。
これまでTRMMにより得られたデータは画期的なものであり、 サンプリングの問題も年数を重ねることでカバーされつつある現在、 学会等でも次々と注目すべき成果が発表され始めている。 更なる成果が間違いなく期待できる今の時期に観測を中断 してしまうことは科学の進展においてあまりにも大きな損失で あると考える。

那須野 智江 海洋研究開発機構 地球フロンティア研究システム


TRMM衛星の延命に賛同いたします。 降雨だけでなく、海面水温等非常に貴重なデータです。 また、このような衛星観測も、他の観測と同様に、継続することにより、 気候変動の解明につながるものであることは、 多くの国際的な研究計画で言われています。
このTRMMのデータを使って研究を開始しようとするグループの一員ですが、 これほど気象学に大いに貢献した衛星はないと思います。 国としても気象学や通信放送のBBサービスを展開するミリ波のためにも 更なる降雨研究の継続をする必要があると思います。 是非、国としてもそのミッション達成をNASAに要望すると共に、 更に、GPMのようなプロジェクトを是非立ち上げて欲しいと懇願します。

乙津 祐一 (財)テレコム先端技術研究支援センター 研究企画部


下記内容に署名いたします。 TRMMは今や地球観測のリファレンスの一翼を担っており、 降水変動の複雑さを考えると1年のデータ損失は10年の地球科学の後退を もたらしかねないと思います。 地球科学は人の生活に直結する科学です。 水環境を正確に知ることは生活の安定につながり、 ひいては社会不安の増大を抑える働きがあると思います。 さまざまな意味で生活の不安が増大している今の世界で、 TRMMの1年分の働きはNASA+JAXA全体の5年分かそれ以上の予算に 匹敵するのではないでしょうか。 科学の前進のために、またNASAとJAXAの存在意義としても、 いま数年の支出は金額よりはるかに大きい価値があると考えます。

中井専人 防災科研 長岡雪氷防災研究所


TRMM観測の継続を強く要望致します。 地球大気への重要なエネルギー供給のメカニズムを把握する上で、 熱帯域での降雨観測は極めて重要であることは周知のことだと思いますが、 この知見は地球回転変動のメカニズム理解にも繋がるという点で 固体地球物理や測地学にも大きく寄与する情報です。

逆に言えば、大気変動と固体地球とのカップリングがあるがために、 地球回転変動のモニタリングから気候変動の現状把握や予測も可能です。 今後、地球回転変動の観測精度はミリの前半からサブミリに達しようと していますが、そうした高精度観測データが得られる一方で、 グローバルかつ経年的な大気変動把握に大きく寄与しているTRMMの データがなければ、地球環境変動の理解が遅れることにもつながりかねません。 これは、米国や日本と言ったそれぞれの国家に限定されるような問題ではなく、 人類全体の生存にも繋がる問題です。

今一度、TRMMの意味を再考頂いて、是非ともその機能が有効な限り観測を 継続するようにお願いしたいと存じます。


TRMM搭載のLIS(Lightning Imaging Sensor(雷光センサー))を用いて、 「日本周辺の地震日と雷日の統計研究」を行っています。 統計的信頼性を高めるためには、可能な限り長期のデータの取得が必要となります。 地震に関する諸現象の観点から、TRMMの観測継続を強く願っております。

市橋正生


TRMM衛星は、降水レーダを搭載した唯一の衛星であり、 熱帯から温帯の降水を正確に把握できる画期的な衛星です。 この情報は、地球大気をモニターするユニークかつ貴重なもので、 人類の宝といっても過言ではありません。
実際に地球の気候がどのように変動しているかを知るため、 是非ともできる限りTRMMの観測の継続をお願いします。

青梨和正 気象研究所 予報研究部


TRMM延命嘆願書の主旨に賛同し、今後、技術的に可能な限りTRMM衛星による 降雨観測が継続できるよう措置して頂けることを、切にお願い申し上げます。

新聞で TRMM 運用打ち切りの報に接し、愕然としました。 私が申し上げるまでもなく、TRMM において世界で始めて衛星搭載された 降雨レーダーは、世界の降雨観測において革新的に貴重なデータをもたらしました。 TRMMは様々な降雨システムの詳細を明らかにしただけでなく、 全地球の降雨分布の計測に計り知れない寄与をもたらしています。 現在衛星からの降雨推定に標準的に用いられているマイクロ波放射計も、 誤差やアルゴリズム間のばらつきが多く、現在でも世界で唯一の 衛星搭載降雨レーダーの助けはまだまだ必要です。 従って、TRMMは、全地球の降雨分布、ひいては、水やエネルギーの 全球的な流れといった、今後の人類にとって根本的な問題に関し掛け替えの ない寄与をしていると言えます。 それを、これまでに投じた費用からすれば僅かとも言える今後の運営費が 賄えないために停止することは、全世界にとって大きな損失です。 日本は、当の革新的な衛星搭載降雨レーダーを開発・実現した国として、 世界に貢献し続けその栄誉を守るためにも、 延命のための英断をお願い申し上げます。

堀之内 武 京都大学生存圏研究所


衛星研究の本質である,知的好奇心を満たす世界初の降雨レーダ搭載 が搭載されたTRMMはどんな困難があろうとも動く限り延命すべきです. これまでの光学センサー・パッシブマイクロセンサー,SARとは訳が 違います.代替え手段がありません.

樋口篤志 名古屋大学地球水循環研究センター


熱帯降雨観測衛星(TRMM)は、世界に先駆けて日本が開発した 降雨レーダー(PR)を搭載し、PRによる降水観測は、 降雨の 三次元分布が得られ台風や集中豪雨などの降雨システムの 詳細な構造を明らかにし降雨推定の改良に大きく貢献してきました。
この観測を続けることにより、更なるデータの積み重ねがなされ気候値 を得ることが出来て経年変化等の検討も可能になりその貢献度は 更に大きくなります。そのためにTRMMの延命に賛同致します。
グローバルに均質な品質で入手可能な衛星からの降雨情報は、 地上雨量計の乏しい発展途上国を含む国際的な大河川流域における豪雨の モニタリングや頻度分析にとって、極めて重要な情報源となりつつあります。 GPMプロジェクトが開始される前段階のデータソースとして、 TRMMデータの役割は、ますます重要と考えております。

このことから、TRMMデータを今後ますます利用することになるであろう 研究者の一人として、TRMM延命嘆願書の主旨に賛同し、 NASAのアスラー局長及びJAXAの山之内理事長に対しまして、 今後、技術的に可能な限りTRMM衛星による降雨観測が継続できるよう、 TRMMの延命を要請します。

深見 和彦
独立行政法人 土木研究所 水工研究グループ(水理水文)


TRMM衛星は、数々の独創的な成果を産み出し、いま日本が誇りにできる、 唯一の生きている「お宝地球観測衛星」だと思います。 わが国としては、日々歴史的記録を更新しつつあるこの宝物を大切に、 できる限り延命させていただきたいと切に願います。 TRMMで、同じ規格のデータが、可能な限り長く継続して取られれば、 地球環境変動・変化に関わるデータとしても、 歴史的に非常に重要なものとなるはずです。
米国が予算がないという場合でも、新しい衛星を作るのに較べれば 微々たる経費だと思いますから、日本だけでも、何とか経費を工面して、 生きている限りTRMMの運用を継続していただければと、 切に願いつつ、TRMM延命嘆願書に賛同いたします。

鳥羽良明 東北大学名誉教授


TRMM延命嘆願書の主旨に賛同いたします。

時空間方向に高分解能なTRMMからのデータは、大気・海洋の現状の把握に非常 に役立っており、TRMM からのデータが今後得られなくなることは、我々の研 究分野に多大なる損害を与えると考えます。 どうぞ、延命措置を宜しくお願い致します。


TRMM 運用継続を強く要望します。
これまで貴重な観測データを提供してきており、経年変動を 考える上でも物理的に観測が不能になるまで運用すべきです。
次期衛星までの空白は何としても埋めておかなければ後で観測は出来ません。 日本としても科学的のみならず国際貢献をしている貴重なプロジェクトだと 思います。 JAXA の英断を切に要望いたします。

下舞 豊志 島根大学総合理工学部電子制御システム工学科


TRMMの降雨レーダーは、
(1) 熱帯の降水活動の3次元構造を直接測定可能な
(2) 海陸の複雑に混ざり合ったアジア太平洋地域で
雨の面的分布を観測可能な 唯一の衛星搭載センサーであり、 その観測期間の延長は気候変動研究や水循環研究に 大きな意味をもちます。

また、このようなTRMM衛星の延命は、 地球観測の推進を謳った地球観測サミットの趣旨に対する 最も迅速な、かつ効果的な貢献であると考えます。

私は、TRMM延命嘆願書の主旨に賛同し、 今後、技術的に可能な限り TRMM衛星による降雨観測が継続できるよう、 TRMMの延命を要請します。

勝俣昌己 独立行政法人海洋研究開発機構 海洋観測研究部


99年に旧建設省河川局のレーダ雨量計との比較検討を行いました。
上空からの雨量観測は非常に有効と考えます。
TRMMの存続を嘆願します。

越田 智喜 国土環境株式会社 環境技術本部


TRMMの延命に賛同します。

TRMM搭載のPRセンサにより降水の3次元構造を得ることができるようになって、 気候モデルの降水過程の検証に大いに役立っています。


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Electronic and Control Systems Engineering
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